南方熊楠記念館のチョボいちです。
「熊楠の箪笥のお宝展」で展示中のこれは何でしょう。白くて重く、大理石の彫刻のように硬いものです。
答えは、ネコザメの下あごの骨。熊楠が19才東大予備門で勉強していた頃、東京から江の島へ一人で旅行した時に、土産物屋で購入したと日記に書かれています。ネコザメは、ウニやサザエなどの硬いものをかみ砕いて食べています。そのために下あごは頑丈なつくりになっています。形がミョウガに似ているので、茗荷貝という名前で、売られていたそうです。オブジェとして美しいものです。江の島へは行った事がないので、今でも土産物屋さんにあるかどうかはわかりません。