民俗学者・南方熊楠

日本民俗学の創生期に、熊楠は重要な業績を残した。
民俗学とは、ひとつの民族の伝統的な生活文化、伝承文化を研究対象とするもので、民俗学の父と言われた柳田国男は、日本に絞って研究している。

一方、熊楠の民俗学の特徴は、和漢洋の学識を駆使して世界的な民俗の比較研究をおこなったこと、また、民族の「性文化」にも目を向けたことである。『ネイチャー』にも民俗学的な論文を発表、日本でも『太陽』などへ数多くの投稿をしている。

柳田とは多数の書簡を交わし、後年、柳田は「日本人の可能性の極限」と熊楠を評価している。

南方熊楠と柳田国男

神社合祀令反対とエコロジー

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