南方熊楠は、明治になる前の年、慶応三年(一八六七)和歌山城下の金物商、南方弥兵衛の次男として誕生。幼い頃から超人的な記憶力を発揮した。知り合いの家で本を読み記憶しては帰り、家で筆写した。和歌山中学に入学した熊楠は、その後の人生に大きな影響を与えた教師・鳥山啓と出会い、多くの薫陶を受けた。
明治十六年(一八八三)上京し、翌年、東京大学予備門に入学。しかし学校の勉強には馴染めず、上野図書館で和漢洋書多数を読破したり、土器や動植物などの採集に没頭していく。
その結果、試験に落第し人生で初めての挫折感を味わい、ふるさと・和歌山へ帰ることとなる。


読書と筆者に明け暮れた少年

(雄小学校時代)


テンギャンと博物学との出会い

(和歌山中学校時代)


学校嫌いで図書館大好き

(共立学校~東京大学予備門時代)

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