こんにちは閑話猿です。
当館の屋上には、熊楠に関連する場所を示した掲示がなされています。例えば、田辺、神島などを指しています。なかにはアメリカやイギリスもあります。
そんな掲示に新しいものが追加されました。どこを指しているのかというと「台湾(台北)」です。
台湾は熊楠がイギリスで出会い、親友となった孫文とゆかりのある国です。孫文は、「海外逢知音(海外にて知音と逢う)」という特別な友への惜別の辞を熊楠の日記とサイン帳に記し、明治30年(1897)6月、イギリスを去りました。この「知音」とは中国の故事に由来する親友を意味する言葉です。
孫文は熊楠を語る上において外ことができない存在です。
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