粘菌観察会(6月15日)を開催しました

こんにちは閑話猿です。

環境省吉野熊野国立公園パートナーシップイベントの「南方熊楠記念館でまなぶ生物多様性」の粘菌観察会を開催しました。

前日まで雨が降っていましたが、当日午前中には梅雨の晴れ間となりました。ただ、高温高湿となったため、参加者が熱中症にならないか心配していました。幸いにも風があったおかげもあり、少しは快適に粘菌を探すことができました。

そんななかでも観察会に29名の方と変形菌同好会のボランティアの方6名にご参加いただけました。事前調査をされた講師の川上先生によると、「今日は粘菌がたくさん出ている」との話もあったため、参加者も熱心に粘菌を探していました。

確かに森にでてみると、落ち葉の上だけでなく、コンクリートや植物の表面など様々な場所に粘菌が発生していました。さらにアメーバ状の黄色い変形体も見られ参加者は喜々として粘菌を探していました。

成果としては、テリエカタホコリ(Didymium laccatipes J.Matsumoto)が多く見つかりました。この粘菌は1999年に新種として発表されたもので、白浜町番所山がタイプ産地となっています。

そして今回の観察会では、参加者が多いこともあり、不明種含め20種の粘菌を発見することができました。充実した粘菌観察会となり良かったです。

 

また、この観察会の様子は6月17日のFMビーチステーション 8時からの「朝ナビ」内で放送されます。是非お聞きください。

この番組はパソコン・スマホからJCBAインターネットサイマルラジオ配信で聞くことができますので、是非お聞きになってください。

JCBAインターネットサイマルラジオ

https://www.jcbasimul.com/beachstation

 

 

次回の粘菌観察会は9月7日(日)です。

申し込み枠はまだ残っているので、お早めにお申し込みください。

 

粘菌観察会及び昆虫観察会の情報や申込みは以下のリンクから見ることができます。

申込みは電話(0739-42-2872)でも可能です。

 

https://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/?p=22052&preview=true

 

 

 

土留のコンクリートに発生した粘菌

メタセコイヤの樹皮に発生したツノホコリ

落ち葉の上にいた変形体

ビッシリと葉についているテリエカタホコリ