熊楠の新出資料の公開と講演会について

こんにちは閑話猿です。

南方熊楠記念館は明日28日(土)~30日(月)まで、館内メンテナンスのため休館となります。

休館明けの7月は開館60周年記念特別展「ミナカタ・ソサエティから記念館へ」において、熊楠の新出資料の公開と講演会が予定されているので、是非ご注目ください。

 

【新出資料 十二支考原稿(馬・羊) 公開】 7月4日(金)~8月17日(日)

こちらは、神奈川大学日本常民文化研究所で発見された南方熊楠直筆の十二支考原稿(馬・羊)の一部です。熊楠の十二支考は、『南方熊楠全集』(乾元社版・平凡社版)の第1巻に収録されている代表的な論考です。しかし、収録にあたってはオリジナルの原稿が存在していなかったため、雑誌掲載時のものを参考に収録されました。従って、全集などの「十二支考」は熊楠が執筆したものに、編集者が手を加えたものを読んでいます。

さらに手紙の文字が難解で、熊楠の字が読めるだけで「大したものだ」と感心される逸話もありますが、原稿の文字はどのように書いていたのかなど、このオリジナルの「十二支考」原稿展示によって、様々なことが明らかになることでしょう。

 

【講演会「あらためて知る南方熊楠」】

7月6日午後2時から講演会があります。講師には田村義也氏、松井美香氏をお招きします。田村氏には神奈川大学日本常民研究所所蔵の「十二支考直筆原稿」についてお話をしていただきます。松井氏には登録有形文化財となっている当館の本館及び田辺市の南方熊楠邸、そして熊楠が興味を持っていた寺嶋瓦についてお話をしていただきます。

 

【概要】

田村義也 氏 (成城大学非常勤講師)

「南方熊楠を読めるということ:原稿・掲載雑誌・単行本」

松井美香 氏 (一般社団法人 和歌山県建築士会 常務理事)

「南方熊楠にまつわる建築の話ーふたつの登録有形文化財と寺嶋瓦についてー」

 

■開催日:2025年7月6日 (日)

■時  間:午後2時~午後4時

■場  所:南方熊楠記念館 本館多目的室

■参加費:無 料 (入館料が必要)

※定員35名 ※要予約

 

 

まだ申込みには余裕がありますが、お早めに下記よりお申し込みください。

電話(0739-42-2872)もしくは、特別展 講演会  「あらためて知る南方熊楠」申込書

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSePU4I9eKGepolxozwNqBgx2ayf2Slg5EKyOoHJj39sioc94w/viewform