こんにちは閑話猿です。
本日は100年前の1926(大正15)年に東京の坂本書店より南方熊楠の『南方閑話』が発売された日です。
この本は南方熊楠が企画し出版したものではなく、長崎県出身の民俗学者である本山桂川が熊楠をはじめとする民俗学者に声をかけ“閑話叢書”という民俗学系のシリーズ本の第1冊として出版されました。この出版計画で声をかけられたのは、熊楠の他、柳田国男、『遠野物語』の話者である佐々木喜善、中山太郎、フレデリック・スタール(米国・人類学者)、川崎巨泉(絵師)、木戸忠太郎(木戸孝允の養子)などです。
大々的に出版計画を立ち上げた本山ですが原稿が揃わず、執筆者との稿料トラブルなどがあったことで、閑話叢書は全8冊で中止となりました。
初期の刊行計画では、熊楠の『燕石考』もなぜかラインナップに入っていましたが、結局刊行されることはありませんでした。
このような南方熊楠の生前単行本出版については、当館の企画展「南方熊楠の生前単行本出版から100年」展(3月29日まで開催)にて取り上げています。
企画展「南方熊楠の生前単行本出版から100年」展のお知らせ
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本山桂川主宰の『土の鈴』 |
閑話叢書シリーズの『長崎丸山噺』の巻末より |


