こんにちは閑話猿です。
6月にお知らせをしました熊楠の直筆「十二支考」原稿(馬・羊の一部)を公開しています。
この直筆原稿は、神奈川大学日本常民文化研究所に所蔵されていました。この研究所は渋沢栄一の孫である渋沢敬三が1921年に創設した「アチックミューゼアムソサエティ」を前進とし、1925年には“アチック・ミューゼアム(屋根裏の博物館)”と改称し、日本各地の生活文化、特に民具や水産史の研究を中心に活動を進めてきました。戦前に「日本常民文化研究所」とさらなる改称し、戦後神奈川大学に招致されました。
そして渋沢敬三は、熊楠没後に乾元社版全集刊行や展示会を開催した「ミナカタ・ソサエティ」の会長も務めています。
今回の日本常民文化研究所から発見された熊楠の直筆原稿に渋沢敬三が関与しているのかは不明ですが、渋沢ゆかりの施設で発見されたことは何かの縁を感じますね。
本資料は、7月4日(金)から8月17日(日)まで公開します。
そして明日7月6日には、特別展講演会もありますので、この機会に直筆原稿と講演会にお越しください。
開館60周年特別展 講演会「あらためて知る南方熊楠」
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