こんにちは閑話猿です。
本日は97年前に南方熊楠が御召艦「長門」において、昭和天皇に御進講をおこなった日です。
熊楠と昭和天皇は、田辺湾の神島で面会します。近年発見された国立映画アーカイブの映像には神島に立つ南方熊楠が映し出されました。この映像では熊楠はフロックコートを着用し、軍服姿の人物と談笑しているその背後の森から昭和天皇は登場します。その後両者は挨拶をしたようで、熊楠が笑っている瞬間も映像には残っています。
また、当館は6月1日の御進講直前に熊楠へ送られた当時の和歌山県知事 野手耐の御進講決定の公式通知を所蔵しています。この手紙は1929年5月25日の消印が押されており、熊楠の手元に届いたのは5月27日の夕刻であったそうです。その内容は、昭和天皇への御進講が30分以内であることや、当日は服装のことなどでした。セキュリティ上の問題なのか5日前にこのような通知が届くのは驚きですね。熊楠も事前に色々と準備をしていたため、寝耳に水ではなかったようですが、急ぎ支度を整えています。
そして6月1日に熊楠は無事に御進講をおこないます。このとき熊楠が標本を入れていた箱は森永ミルクキャラメルの卸用大箱でした。このエピソードは昭和天皇がミナカタ・ソサエティの会長をしていた渋沢敬三に伝えています。
あと3年で御進講から100年を迎えます。改めて御進講に到る熊楠と周辺のエピソードを取り上げていきたいです。
【全篇】『天皇陛下関西行幸』1929年|「フィルムは記録する」より ‘Film IS a Document: NFAJ Historic Film Portal’
神島(2026年5月10日撮影) |
おやまの浜で熊楠と昭和天皇は面会した(2026年5月10日撮影) |
![]() 南方熊楠宛野手耐書簡(1929年5月25日消印) |
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