コウヤマキとリュウビンタイ:4月18日

皆さんこんにちは。記念館の「チョボいち」です。
番所山公園へのトンネルの手前、左側に美しい樹形のコウヤマキがあります。
 
これは昨年12月5日の秋篠宮様ご一家ご来館を記念し、 今年の3月30日に本館が植樹したものです。 悠仁様のお印がコウヤマキとのことです。紀伊半島ではコウヤマキは崖や尾根の厳しい所で見られます。 高野山ではヒノキ、スギ、モミ、ツガなどとともに保護されてきました。コウヤマキがここですくすくと育ってくれることを願います。
歩道を挟んだところに大きなシダがあります。リュウビンタイです。
 
熊楠が那智周辺で植物採集をした時に、採集して牧野富太郎に送りました。その標本は首都大学東京の牧野標本館に残されています。当時那智にはリュウビンタイはたくさんあって、住民が熊楠のまねをして、 森から引き抜いてきて、畑で栽培して売ろうとして 失敗したという逸話が残っています。大型の美しいシダで、葉の裏に胞子嚢ができます。 シダなので、胞子嚢から胞子が散って発芽し、前葉体になり、 前葉体の上で受精して幼植物が育ちます。栽培ではなく、自然のリュウビンタイは、数は少なくなっていますが、 今も那智原生林で見られます。