スイカズラの花:5月16日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
先週のテイカカズラに続いて、つる植物、スイカズラLonicera japonica Thunb.を紹介します。京都大学臨海実験所の門の近くや、熊楠記念館への自動車道路沿い、芝生広場への降り口近くにあります。良い香りが漂っています。蜜が甘いので、子供たちは花の蜜を吸うので、ミツバナ、スイバナとも言います。白や黄の花が咲くので金銀花(キンギンカ)、金銀葛(キンギンカズラ)とも言います。ニンドウ(忍冬)とも言い、常緑で冬でも葉が付いている様をあらわしているそうです。かつては、おできの吸い出しとして薬用にも使ったようです。

花は白から黄色へと変化していきます。葉は対生ですが、花も二つが根元でくっついています。

ジャズのスタンダードナンバー「ハニーサックル・ローズ」のHaney suckleはスイカズラの仲間のことです。スイカズラの仲間は世界に140種以上あります。北米原ハニーサックルは、日本名「ツキヌキニンドウ」で、葉の形が違います。地中海原産のハニーサックルは花の色も少し違います。いずれもジャスミンのような、甘く、少し重い香りがします。日本のハニーサックルはJapanese Haney suckleと呼ばれ、観賞用に海外でも栽培されていますが、野生化して、問題になっています。日本産のクズやイタドリと同じでように、繁殖力が高く、侵略的外来種とされています。
風呂敷の唐草模様は、ギリシアからインド、中国を経てデザイン化された、スイカズラのつるや葉が絡まり合っている様子なのだそうです。ワールドワイドな植物です。