サンゴジュの花:5月26日

皆さん、こんにちは。記念館の「チョボいち」です。
御製碑の後ろにあるサンゴジュViburnum odoratissimum Ker-Gawl.が白い花をつけはじめました。葉は二枚づつが向かい合う対生で、牧野植物図鑑などではスイカズラ科でしたが、最新のAPG分類体系によるとレンプクソウ科になっています。学名のodoratissimumとは、非常に良い香りがするという意味です。早速コガネムシの仲間がたくさん集まっています。

つやつやした葉の様子から、水分が多そうですが、材を燃やすと泡を吹くのでアワブキの別名があります。

サンゴジュの名前は、赤い実がたくさん付いた様子を珊瑚にみたてたものです。蕾の時から、柄の部分が綺麗な珊瑚色をしています。挿し木で簡単に殖え、成長も早いので、庭園の生垣に用いられることが多いです。サンゴジュの生垣は刈り込むと良く茂るので、防風、防火の役割をします。この辺では、梅畑やミカン畑の境界によく植えられています。