サクラ咲く(不時現象):10月7日(日)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。台風25号通過で被害に遭われている方々、お見舞い申し上げます。こちらでは快晴、行楽日和です。午前中は私は鳥の巣半島で植物観察会をしてきました。鳥の巣半島から200m沖合に熊楠が指定のきっかけを作った、国の天然記念物「神島」があります。先の台風で被害がないか、心配でした。やはり潮をかぶって葉が落ちた樹がめだちました。しかし、海沿いの森林では、台風の潮風をあびることはよくあることなので、長い目で見れば回復してくるはずだと思います。漁船もようやく出漁しています。記念館への途中、臨海浦海水浴場ではウィンドサーフィンを楽しむ人がたくさんいました。道沿いの「イノシシの看板」も二枚とも無事戻っています。京大の水族館前の道も大丈夫です。円月島前の砂浜で、皆さん、連休をのんびりすごされています。館の玄関にあるソメイヨシノは100輪ほど開花しています。季節外れの開花は、不時現象と言うそうです。夏の間に次の春の花芽が準備されるのですが、台風で葉が吹き飛ばされて無くなったために、花芽に休眠ホルモンが届かず、花芽が台風のあとの涼しさと、その後の暖かさを「春がきた」と勘違いして開花したようです。春咲くはずの花が100輪減っただけなので、心配いりません。季節はずれのお花見です。10月5日(金)、大阪伊丹空港のバス停近くでは6割くらいの桜の花が咲いていました。あのくらいたくさん咲くと、春には花が少なく感じられるかもしれません。

神島 塔島
横断注意看板 京大水族館前
ソメイヨシノ 不時現象