ツワブキの花いろいろ:11月14日(水)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の「チョボいち」です。
野生菊が満開のシーズンです。まだまだ白浜では日中の気温は20℃近くありますが、朝夕はずいぶん涼しくなってきました。黄色いツワブキが一斉に咲いているのを見ると「小春日和」という言葉が浮かびます。常緑で葉がツヤツヤしていて、淋しい冬の庭に明るさを演出するので、庭の下草としてよく利用されています。葉に白い斑がはいる園芸品種もよく見かけます。記念館の本館前に番所の碑があり、その下にツワブキが咲いています。

ツワブキの花をよく見ると、左の株のように、花弁がくるりと巻いている花ばかりの株があります。水をたっぷりやってもそのままなので、乾燥しているのではありませんでした。近くには花弁がぽったりと丸いものもあります。あたりをよく見るとツワブキの花弁の形はいろいろです。園芸品種のキクにいろんな形があるように、このような違いを見分けて、交配していけば、スプレー咲きのツワブキなどもができそうですかね?

冬に地上部分が枯れるフキは、春に出てきた蕾を「蕗の薹」として食べますし、葉柄の皮をむいてあく抜きして「きゃらぶき」などにして食用にしますが、このあたりではツワブキは食べません。ネットでは九州ではあく抜きをして葉柄を食べると書いてあります。有毒なピロリジジンアルカロイドが含まれているとも書かれています。ツワブキは、きちんと下処理をしないと、あまり美味くないのかもしれません。