盗難被害仏像仏具紹介2/7:2月13日(水)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
盗難被害仏像の2つめ、愛染明王座像です。江戸時代の木造で、像高27.7cmです。

体を赤色に塗り、口を開けて牙を出した恐ろしい表情で、手を六本表しています。密教で信仰される仏で、真言宗、あるいは天台宗と関係する寺院やお堂に伝わった可能性があります。手に持つ道具のいくつかが、現在失われています。向かって左上の手には蓮の花、その下の手には矢、腹前で構える手には五鈷鈴という鈴を持っていたはずです。また、頭の上には獅子の顔を現す部分があったはずです。これらの部品が本来の安置場所に残されている可能性があります。

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