ヒトハメ(ヒロメ):2月17日(日)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
番所山の磯も緑色になってきました。磯も春です。地元のスーパーマーケットには、「ヒトハメ」とか「ヒロメ」と呼ばれるワカメのような海藻が出回ってきました。漢字では「一葉芽」「広芽」でしょうか。養殖もされるようになってきましたが、この辺りの磯、港の岸壁などに天然物も生えています。広げると1㎡くらいあるのもあります。これがお店に出てくると、春です。生では茶色い昆布のような色ですが、お鍋でしゃぶしゃぶのようにすると、一瞬で美しい緑色に変わります。毎年、普段のお鍋に飽きて、ヒトハメが嬉しい頃は、ウメの花が香る頃です。さっと湯通しして、ゆずポン酢でも、あるいは酢飯を包んだヒトハメ寿司も美味です。ぜひ、地元のスーパーマーケットの鮮魚コーナーを覗いて、購入して、ご自宅でもお試しください。季節物で「生もの」が美味しいですが、塩漬けのお土産品もあります。
もちろん、熊楠はヒトハメの標本を作って残しています。それは、今、国立科学博物館の標本庫に保管されています。


右はヒトハメの生、左はさっと湯通ししたもの。