田辺市立美術館で熊楠:12月25日(水)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
隙間時間に田辺市たきない町にある田辺市美術館に行ってきました。ビックリです。原勝四郎の小企画展を開催中で、展示室に入るなり「天然橋」「円月島」「綱不知」「江津良」「高尾山」・・・馴染みの風景がたくさんありました。原勝四郎の絵画は力強い勢いのある線と鮮やかな色彩で、独特です。絵の前に立って、あの景色だとわかると、急に親近感が湧き、画面に知っている風景が重なって見えてきます。平草原から円月島を見た風景、番所山の天然橋を御覧になったら、ぜひ田辺市美術館も訪れてみてください。それから、もうひとつビックリは、近代紀南の画家で、廣畠鋤花の作品も展示されていますが、その資料として、南方熊楠宛書簡が展示されています。熊楠は画家とも交流があったのですね。「紀南百景」には「鬼橋岩」、「田鶴」など今と全く違う風景が描かれています。絵画の天然橋の穴は、今より小さいです。橋杭岩や一枚岩、湯峯温泉など変わらぬ風景もあります。是非、鑑賞してください。オススメです。12月28日から1月4日は休館のようです。

現在開催中の田辺市美術館の小企画展では、没後55年の原勝四郎の絵、例えば上の「天然橋」や、平草原からこのアングルで見た円月島など「海岸風景」の絵などがあります。どんな風に描かれているのか、ぜひ美術館で御覧になってください。