縄文海進:1月17日(金)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。昨日、お休みだったので、田辺湾の向かいにある天神崎に行きました。ナショナルトラストで有名な所です。曇っていたので良い写真ではありませんが、正面に番所崎が見えたので紹介しておきます。天神崎の磯で、丸山を見ていたら、背丈より高い位置に海食の跡がありました。同行者から縄文海進の頃、波に削られた跡だという説明を聞きました。19000年前頃、最終氷期の最寒冷期後から始まった温暖化で陸上の氷が融けて海水面が上昇し、その頃の海面は今より5m上だったそうです。貝塚が髙山寺などの内陸部にあるのはこのためです。番所山でも崖に海食洞がたくさんあります。同じだなと思いました。番所崎の海岸を見ると、いろんな高さのところに海食洞や海食崖がみられます。紀伊半島はプレートの動きにつられて引き下げられたり、跳ね上がったりするので、縄文海進以外にも海岸線が上下する理由はあります。波打ち際の崖を見て、大地の上下や海進を想像すると楽しいです。

天神崎から見た番所崎

天神崎 丸山の海食洞

番所崎 円月島裏の磯

番所崎 芝生広場下の磯から見える崖

番所崎 塔島から見た天然橋近くの崖

番所崎の海食洞