アメリカネナシカズラの花:7月29日(水)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
北浜のハマゴウの上で、黄色いラーメンのようなものを見かけました。誰だ?こんなところに食べ残しのラーメンを撒いたのは!または、釣り糸なら、マナーがなってない。けしからん!ではありません。帰化した寄生植物のアメリカネナシカズラの蔓です。在来のハマネナシカズラなら、絶滅危惧植物なのですが、残念ながら外来種です。近くを見ると、びっしり花や果実をつけています。外来の寄生植物、すなわちエイリアンのパラサイトです。寄生される植物は養分を吸い取られて弱ってしまいます。このハマゴウは他の所は花が咲いているのに、アメリカネナシカズラが巻き付いた部分は花がついていません。種子が地面に散布されたら、発芽して新しい寄主を探して蔓をのばしていきます。葉緑体をほとんど持たないので、寄主にたどり着けなければアウトです。ネナシカズラの仲間で畑のダイズにつくものは、被害が大きいのでマメダオシなどど呼ばれたりします。


暑い砂浜でくりひろげるエイリアンと在来種の戦いのドラマです。