砂漠の旅人:10月5日(月)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
熊楠のお宝展partⅡ始まりました。熊楠のお宝を少しずつ紹介しようと思います。まずは、砂漠の旅人と言われるテマりカタヒバ。日本のイワヒバに似たシダで、檜のような葉が手鞠のように丸くなるのでテマリカタヒバです。旧約聖書にでてくるジェリコという城砦でバラのように葉を開くということで、ジェリコ(エリコ)のバラとも呼ばれます。乾燥すると手鞠のようになって、砂漠の風にふかれてコロコロ転がるそうです。湿気があると、葉を広げて光合成し、再び乾燥するとてまりのようになって転がっていきます。何度でも復活します。復活草として目出度い植物です。私は標本としてテマリカタヒバを持っていますので、その復活のようすを紹介します。水に5分間浸して、水から出して1時間も放置すると葉は大きくひろがりました。この状態で太陽光を浴びれば光合成できるわけです。折りたたみ式ソーラーパネルのようです。


11時46分 乾燥状態

11時50分 5分間吸水中

0時46分 展葉しました。