サラセニア:10月6日(火)

皆さんこんにちは。南方熊楠記念館のチョボいちです。
熊楠は、フロリダのジャクソンビルで食虫植物を採集しています。細長いラッパのようなもので、根元に虫を溶かす水が溜まっています。蓋のところから虫が入ると戻れなくなるような仕組みがあり、落ちた虫は溶かされてサラセニアの養分になります。土壌の栄養がすくないところに生える植物です。日本ではこの仲間はみられません。熊楠の標本には、大きな花がついています。サラセニアの花は美しいので、切り花用に栽培されたりしているそうです。展示している乾燥標本からもとの花の色は想像できないので、「食虫植物」の本を置いています。園芸植物として、ウツボカズラのように栽培されることもあります。