食材が落ちていた

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の館長です。

記念館に通じる階段と並行して木々の中を通る小さな坂道があります。その坂道を歩いていたところ、最近の健康ブームでにわかに注目されているキクラゲが落ちていました。正式にはアラゲキクラゲというキノコです。

キクラゲは食物繊維やビタミンD、鉄分などのミネラルが豊富で、便秘や糖尿病予防、肥満防止に効能があると言われています。また、酢豚などの中華料理や豚骨ラーメンの具としては欠かせない食材です。

今回拾ったキクラゲは秋に立ち枯れの広葉樹から発生し、冬の冷たい海風に吹かれちょうどいい具合に乾燥キクラゲになったものが落下したと考えます。この乾燥したキクラゲも水に戻すともとのように弾力が戻り、あの独特の食感が生まれます。近くの立ち枯れの木を見上げると、まだまだたくさんついていました。では採取して今晩の食卓にと思っている皆さん。ここ番所山は吉野熊野国立公園内です。くれぐれも勝手に樹木を伐ったり、植物を採取するような行為をしたら罰せられますのでくれぐれもご注意を!