可愛い来客

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の館長です。

この時期、番所山のあちらこちらにヤブツバキの花が咲いています。その花の蜜を目当てに和歌山県の鳥、メジロがたくさんやって来ています。

記念館ピロティの側にもヤブツバキの花が咲いていますが、メジロたちはピロ、ピロ、ピロと鳴きながらヤブツバキと周囲の茂みの間を行ったり来たりしています。

記念館の1階エントランスホールは全面ガラス張りのため、その様子がよく観察できます。メジロたちは人の気配を感じるとサッと茂みの中に隠れますが、しばらくするとまたやって来て蜜をついばんでいます。

では、ミカンを置いた餌台を設置したらどうなるか試してみました。当初は来館されたお客様にもその姿を楽しんでもらおうと、ガラス越しに間近で見える場所に設置しましたが、やはり警戒してなかなかやって来てくれませんでした。

その後、メジロたちがよく訪れているヤブツバキの側に餌台を移転させました。効果はてきめん、設置して5分も経たないうちに、餌台の輪切りのミカンにとまり美味しそうについばんでいました。

メジロたちがヤブツバキの花を訪れる光景は、本格的な春が訪れるころまで続きそうです。