煙管と蝸牛

こんにちは。閑話猿です。

最近雨が多く湿度も上昇しています。そのせいか、シゲオマイマイ、コスジキセルを見ることができます。

シゲオマイマイは江村重雄(新潟大学教授)が田辺湾神島で発見された紀南を代表する種類のカタツムリです。

今回注目するのはコスギキセルです。一見殻だけ見ると磯に落ちているような形ですが、カタツムリの仲間で「煙管蝸牛」とも言われる陸生の貝類です。参考までにキセルと並べてみると、手綱型のキセルによく似ています(千葉県成田山で撮影)。記念館で展示している熊楠のキセルは延べキセルでした。手綱の装飾がないため、完全一致とはいきませんが、似ています。

余談ですが、三重県の志摩地方では小さめのサザエの殻を火皿にしたキセル「栄螺煙管」があったようです。「煙管蝸牛」も煮沸して穴をあけるとキセルになるのか?好奇心はありますが、そんなことをやっている情報すら見つからなかったので、実用性は無さそうです。

 

参考:[続・発見!三重の歴史]

https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/hakken2/detail.asp?record=398

シゲオマイマイ

コスギキセル     この角度から見るとキセルに見える。


成田山表参道にて撮影。

熊楠のキセル(延べキセル)