二重の虹

 

こんにちは。閑話猿です。

先日高速を利用して用事を済ませた帰りに紀ノ川サービスエリア(下り)で夕立にあいました。ちょうど休憩も兼ねて駐車すると、見事な虹を見ることができました。虹の根元には宝が埋まっていると聞きますが、この時は和歌山市北野の竹中池付近に虹の根元があるように見えました。

 

虹は「竜」に例えられる現象です。南方熊楠は虹に関する伝承をまとめていないかと探してみると、「十二支考」(『南方熊楠全集』1巻)の「3 竜の起源と発達(1)」にわずかですが記述がありました。

 

ベシシ人は竜を有角大蛇とし、地竜、海竜と戦い敗死し天に昇って火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民種篇(ペーガン・レーセス・オヴ・ゼ・マレー・ペニンシュラ)』二)(『南方熊楠全集』1巻 平凡社 120頁)。

 

束の間の虹に竜や宝に思いを馳せました。

 

二重に虹が見える

アーチを描いているのもしっかりわかる