迷路を解く変形菌

こんにちは閑話猿です。当館は変形菌の動態展示をおこなっております。

次回の特別展関係で、現在「迷路を解く変形菌」の実験をしています。

まず、寒天培地にクリアファイルを切ったものを置き、その隙間を変形菌が通れるようにします。迷路は至極シンプルで、エサに対して「遠回りするor対角線に進む」というもの。変形菌が最短距離を通なら、対角線の移動をするわけです。

 

実験結果は、なんと!「超遠回りをしてエサにたどり着く」でした。クリアファイルと寒天培地の下をすり抜け、一旦迷路の外に出てエサにたどり着いています。なんだか、ひねくれた変形菌なのでしょうか?思わず「何でだ?!」と叫びたくなりました。

一応補給用のエサを置き、少し誘導はしています。ただ、今回の試作タイプはエサを置く場所が狭いなど改良点があるため、単純な迷路ならもっとシンプルな構造にしようと思っています。

多細胞生物が単細胞生物に仕掛けた問題で、予想の上をいかれるとなんだか負けた気になります。展示の際には、改めてお知らせしますので、是非当館で御覧になってください。

 

超遠廻りでエサにたどり着く

非常に元気です

誘導用のエサを置いてみる

元気に進んでいます。