好物はなに?

こんにちは閑話猿です。

以前にもお伝えしましたが、特別展「熊楠の変形菌」ではイタモジホコリで普段出来ない実験をしています。

今回お伝えするのは、「イタモジホコリの好物はなに?」の続きです。

前回お伝えした実験(10月4日)では、寒天培地の上に、普段与えているオートミールの他に、スーパーで購入した信州産のぶなしめじ、えのきを置いて、キノコ類はほぼスルーされた結果となりました。今回は新たに、エリンギ(香川県産)、バナナチップス、レーズンを置きました。変形菌のエサがなくならないようオートミールも置いております。

1日目、当初エリンギへ興味を示すようで、変形体が移動。しかし、その後オートミールへとりつきます。この日の夕方にバナナへ移動を開始しています。

2日目、朝確認するとバナナはやめてエリンギにとりついています。これは予想外でした。前回とは打って変わって、エリンギ全体にとりついています。その後も変化を続け、エリンギを覆ってしまいました。この日の夕方には、レーズンの方向へ移動を開始しています。

3日目、朝の段階で容器全体に広がっていました。しかし、レーズンはカビが発生したようで、変形体が近づいていません。さらに2日間興味を示さなかったバナナチップスへとりついていました。エリンギはイタモジホコリに全体を覆われ、黄色くなっています。これ以上はエサがなくなるため、切り継ぎをして、引き続き観察を続けていきたいと思います。

 

特別展期間中何らかの実験を続けています。イタモジホコリのコンディションが低い時もあるかもしれません。そんな時は一声「頑張れ」と声をかけてあげてください。

 

1日目 セット完了 エリンギへ興味を示す 1日目昼頃 オートミールへ
夕方に撮影 一晩あけると・・・ 2日目 2日目 お昼くらい
2日目夕方。レーズンに向かっている。 3日目の朝、レーズンにカビ発生 エリンギがペチャンコになっていた