ヤブツバキ

こんにちは閑話猿です。

番所山のヤブツバキも色づいてきました。ヤブツバキは館のすぐ近くにもあり、大きな実が見られます。この実が熟し、割れると中から種子が見えます。この種子は油を含んでいるため、「椿油」を採取することができます。個人で使用する程度の椿油の採取は簡単―工程は簡単ですが、手間はかかります―ですが、大量の種子が必要となります。

特に近年ではこの椿油は安価なサビ止め法として、博物館に収蔵されている金属農具の手入れなどにも使われます。もちろん椿油は髪のお手入れや食用にも使われます。

さて、以前に紀伊大島に行った際に「椿道路」がありました。山口県の周防大島も椿の産地、伊豆大島(東京都)、利島(東京都)、佐渡島(新潟県)、五島(鹿児島県)など。何か「島」といえば椿のように思います。沖縄各島でも椿の栽培はされていたようですから、生活に密接な植物であったのですね。

この椿の割れた実はクリスマスリースにつけても可愛らしいです。種子も拾うのは自由ですが、山から転げ落ちないようにご注意下さい。

色づいてきたヤブツバキの実

色も落ち乾燥している

種子が見える

いたるところで実が熟している