書簡の寄贈を受けました

こんにちは閑話猿です。

そろそろ各メディアから発表があると思いますが、南方熊楠記念館では熊楠の直筆書簡の寄贈を受けました。

書簡は当時の上秋津村に住んでいた田中氏に宛てたものです。内容は田中氏から鈴木医師を通じて熊楠に渡された菌類(キノコ)についてです。キンカンの古い幹に発生していたというキノコに熊楠が興味を持って分析をしています。そしてキノコのイラストを添えて田中氏に送り返しています。相手が一般人で専門家ではないことから、熊楠が易しめの文章で結果と今後の経過を綴っています。

 

今回の熊楠の新出資料を寄贈していただいた寄贈者の方には、本当にお礼申し上げます。このような資料が市場に流出した場合、何年も何十年も手が出せないことがありました。そうしたことから、保管と公開をさせていただける寄贈という選択は非常にありがたいものです。

 

本書簡は新出資料であるため、8月18日(木)から新館展示室で公開予定です。現在の予定では年内は公開し、一度資料保管のため収蔵庫に戻すことも検討しております。

 

書簡の一部 熊楠が描いた図