和歌山県立自然博物館の粘菌展示

こんにちは閑話猿です。

新種のモササウルス化石、通称「ワカヤマソウリュウ」で話題沸騰の和歌山県立自然博物館に行ってきました。

お目当ては、『日本新産や和歌山県新産などの変形菌』展です。こちらは12月28日(木)まで展示されており、日本新産(初記録)5種を含む計8種を、標本や写真パネルで紹介していました。この展示を担当されたのは、当館の粘菌観察会で講師をされた川上新一学芸員です(和歌山県立自然博物館のX(旧Twitter)より https://twitter.com/WMNH/status/1727149082685079958)。

 

この展示で特に注目したいのは、ルリホコリです。これは和歌山県で2022年に94年ぶりに発見されたものとあります。川上学芸員のお話によると「1928年10月21日に上松蓊によって、印南町川又で採取」とのことです。この年熊楠は上松らと妹尾官林へ調査に入っています。熊楠は61歳で1928年10月16日~1929年1月5日まで厳寒のなか菌類や植物の採集を行っています。

また、当館へはマメホコリ工房の片岡祥三さんが、2023年に和歌山県内で発見したルリホコリを寄贈していただきました。本ブログの写真は片岡さんから寄贈された標本を使っています。このルリホコリも一般公開する機会をつくりたいと思います。

片岡氏寄贈 ルリホコリ 拡大写真1 片岡氏寄贈 ルリホコリ 拡大写真2