碧梧桐忌

こんにちは閑話猿です。

本日2月1日は俳人・河東碧梧桐の忌日である「碧梧桐忌(へきごとうき)」です。寒が明けて「立春」となる頃であることから「寒明忌(かんあけき)」ともいわれるようです。

1911(明治44)年3月と、1930(昭和5)年6月に田辺の熊楠を訪ねています。

1911年の時には、熊楠の日記帳に「木蓮が蘇鉄の側に咲く所」と書いています。2回目となる1930年の時は御進講が前年の1929(昭和4)年にあり、行幸記念の団扇を作ろうと打合せをしている時に、碧梧桐が訪れたようです。そこで熊楠から団扇に句を書いて欲しいという依頼があり、後日2種類の俳句が送られました。

団扇は川島草堂の貝類の画など3種 河東碧梧桐の俳句2種で一組みとしたそうです。

当館で展示して行幸団扇には「雛かざる 朝のなぎさを歩き 貝拾ふ」という碧梧桐の句があります。

 

行幸団扇 裏には川島草堂の貝類の絵が描かれている

昭和12年4月号 月刊『日本及日本人』第347号