オオタニワタリ

こんにちは閑話猿です。

最近の番所山ではオオタニワタリの新芽が出始めています。沖縄ではこの新芽を天ぷらにして食べるようですが、番所山で見るものの方が何倍も大きく思えます。ちなみに熊楠はこの植物を「タニワタリ」と書いています。

2月20日のブログで「九龍島」とタニワタリを取り上げました(http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/2024/02/20/18754)。ここでは「南方二書」から「古座浦の黒島(九龍島)も、この稲積(島)と並んでタニワタリの名所なり。」と書いています。この他にも熊楠は「庭園の美観たるタニワタシ羊歯なども、当郡周参見の稲積島の神林にのみ存するごとく、神林にのみ生を聊する珍な生物多し。これらが絶滅は哀しむべし(「神社合祀」『南方熊楠全集』第6巻 29頁)。」

この稲積島はオオタニワタリの自生北限地でもあり、国の天然記念物になっています。

番所山のオオタニワタリは中央から新芽がではじめました。まるでゼンマイのようですね。