初夏を彩る紫の花

こんにちは閑話猿です。

番所山公園ではセンダンの花が開花しました。今は葉の間に控えめに紫の花が咲いています。センダンは楝(おうち)とも呼ばれる木です。

熊楠は神島のセンダンについて以下のように書いています。

神島の楝花も、時に取って紫藤にまさりてみゆることもありなん。「有難き御代にあふちの花盛り」。ざっとこうだ(「紀州田辺湾の生物」『南方熊楠全集』6巻 292頁)。

またこの木の原産地について、外来植物と言われているが「東牟婁郡七川村(現在の古座川町の北西部)などの僻地に多きより考うれば、在来の自生かも知れぬて。」

センダンは順応性が高くヒマラヤ山麓ほか、中国・台湾・朝鮮半島南部および日本に分布しているようです。

第三展望台の近くにセンダンの木があり、こちらは間近で花を観察できるのでオススメです。

 

初夏を彩る紫の花