非時香具菓が実る

こんにちは閑話猿です。

番所山公園内に植えられている橘に大きな実がついていました。実がついていることが確認されたのは、2022年の11月以来となります。これまで、花や雌しべが少し大きくなっている様子は報告してきましたが、今回はこれまで見たなかで初めてきちんとした形で実っていました。

『古事記』や『日本書紀』によると、橘の実は田道間守(たじまもり)が垂仁天皇からの「不老不死の効果がある非時香具菓(ときじくのかぐのこのみ)」を探すという命を受けて、探し出したのが橘であるとされます。

橘は古代から珍重されたフルーツであり、「菓子(フルーツ)の長上」とされ、常に青々として生命力に満ちています。古代の人々はこうした橘の生命力に惹かれて珍重したのかもしれませんね。

現在の柑橘類の原種にあたるものであり、品種改良された柑橘類を食べている我々の舌では味は期待しない方がいいのかもしれません。

 

参考:八條忠基 『有職植物図鑑』 2022年 68-69頁「タチバナ」

 

 

2022年11月11日 ブログ「橘の実」

橘の実