南方熊楠記念館の見どころ紹介(5)

皆さん、こんにちは。南方熊楠記念館の館長です。熊野の山々が笑う季節となりました。各地では桜が満開となり桜前世線が北へ、北へ駆け上がっています。

この春の穏やかな季節に誘われて、記念館へご来館される方は、是非、天気の良い日に訪問してください。そうすれば館内で過ごす楽しみも倍増すると思います。

その理由は、南紀白浜で一番と自慢する展望デッキからの眺めです。展望デッキからの眺めは目の前を遮るものがなく、美しい海と空そして青々と連なる熊野の山々など、360度のパノラマを体験することができます。

トンビが上昇気流に乗りゆっくり旋回している姿や近くの島では釣人が竿をたれている姿などのどかな風景が広がり、日常の多忙な生活を忘れホッと一息つける時間を提供できると思います。

昭和天皇が紀南行幸された際、熊楠がお迎えした神島や南紀白浜のシンボルとなっている円月島の裏側の姿、日本ナショナルトラスト運動先駆けの地となった天神崎を見ることができます。

遠くに目を移すと、美浜町の日ノ岬や御坊市の火力発電所、日高川町の風力発電施設、天気の良い日には紀伊水道をはさんで徳島県まで臨むことができます。

また、タイミングが良ければ南紀白浜空港に着陸する低空飛行の飛行機を真上に見ることもできます。

入館されたお客様方からは、この景色を見るだけでも入館料を払った甲斐があったと喜んでいただいています。

記念館からの見えるこの雄大な風景は、当館のホームページにもパノラマ写真や空中撮影した動画をアップしていますのでご覧ください。

なお、展望デッキは雨天や暴風、雷注意報等発令時はお客様の安全や展示物の保全を考え、閉鎖しますのでご容赦いただきたいと思います。

 

円月島裏、湯崎を臨む 四双島、ビシャゴの磯 神島
天神崎を臨む 塔島 御坊市、日ノ岬方面を臨む
日高川町 風力発電施設