南方熊楠ゼミナール ご参加ありがとうございました

こんにちは閑話猿です。

2月10日の第14回南方熊楠ゼミナール 「南方熊楠と牧野富太郎 二人の植物学」ならびに翌11日の「トークイベントin南方熊楠記念館」も無事に終了しました。両日とも多くの方にご参加いただきありがとうございました。

基調講演では東京都立大学の村上哲明先生が牧野標本館に収蔵されている貴重な植物標本の写真を示されながら、牧野富太郎の業績や100年前の1924(大正13)年に和歌山県で採集した植物標本も見せていただきました。そして100年以上前の牧野や熊楠が採集した標本が残していることが素晴らしいことを教えていただきました。

パネルディスカッションでは南方熊楠顕彰館学術研究員の土永知子さんから、アメリカ留学中の熊楠が牧野を意識していたことや熊楠が牧野に宛てたメモ書きなど熊楠が海外で採集した植物標本も見せてくれました。

南方熊楠顕彰会理事の志村真幸さんは熊楠と牧野がともに植物を対象としながらも、熊楠は生態学を意識し、牧野は分類学を専攻したことで両者に違いが生じたことなどをお話いただけました。

南方熊楠ゼミナールの講演内容は後日YouTubeに公開予定です。予定が決まりましたら改めてお知らせいたします。

 

2月11日の[トークイベントin南方熊楠記念館]では、前日の南方熊楠ゼミナールでお話できなかった「こぼれ話」を3名の講師にお話していただきました。熊楠が採集した植物標本の根の状態が綺麗であることから、熊楠が目に見えない「つながり」を知りたかったことや光合成をやめた菌従属栄養植物の話題から、熊楠の先見性など様々なお話が聞けました。

講師の方々の情熱や参加者の「熱」が感じられるイベントとなりました。

あらためましてご参加いただきました方々に御礼申し上げます。

 

会場内 開演前

開演前

2月11日のトークイベントin南方熊楠記念館の様子