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こんにちは閑話猿です。

最近気になる他館での展示が多い今日この頃です。当館に関係のある展示では、東京都庭園美術館で開催中の「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」があります。ここは、熊楠が度々訪れ、さらに孫文や福本日南ともこのキューガーデンに来ています。

福本の「出て来た歟(か)」(初出は大阪毎日新聞 明治43年7月21日-26日:引用 飯倉照平 長谷川興蔵 1991 『南方熊楠百話』 八坂書房)によると

自分が倫敦淹留中、南方は日々自分を処々に案内した。なかにもことに面白く、お負けに有益であったのは、ダーウィン式に按配されたケンシントンの博物館や、キューの植物園に導かれた見学であった。(中略)キューの植物園のごときは朝から連れ込んで、日暮れまで引きずりまわし、一草一木を引っ捕らえては、諄々として講釈する(46頁)。

といった様子で、熊楠一流の講釈が聴ける場所であったようです。

また、川島昭夫『植物園の世紀』も併せて読むとキューガーデンといった英国の植物園の違った一面を知ることができます。曰く「18世紀以降、イギリスが世界各地に進出し、植民地を獲得・経営していくなかで、植物園は欠かせない役割をはたしていたのです(「はじめに」著者代理)。」とあり、「政策」「植物資源」として植物園について知ることができます。

お近くの方は展示の方から行かれてみては如何でしょうか。

 

東京都庭園美術館 展覧会HP

https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/210918-1128_TheRoyalBotanicGardensKew.html

東京都庭園美術館 図録

川島昭夫『植物園の世紀』 共和国 2020年